藤井聡太四段が25連勝を記録(神の子VS永世名人唯一の弟子)

2017-06-10

将棋に興味のない方でも中学生プロ棋士の藤井聡太四段が公式戦の歴代連勝記録を塗り替えているのはご存じなのではないでしょうか。

藤井四段は、今日、将棋界の八大タイトル戦の一つ、叡王戦(将棋界序列3位の棋戦)の予選に出場し、見事に二連勝されました。

いずれの対局も一度リードを奪った後は逆転を許さず、文句なしの強さで完封勝利をおさめました。

解説者のお話を聞いていると、いずれの対局も藤井四段のミスがなければ相手方に勝ち目がないという展開だったようです。

これにより藤井四段は連勝記録を歴代単独2位に伸ばし、歴代1位の28連勝が見えてきました。

ついた異名は「神の子」、もはや神の領域に踏み込んだ強さということでしょうか。

今回、藤井四段の対戦相手となった都成竜馬四段は「光速流」の異名をとる谷川浩司第17世名人の唯一のお弟子さんで、奨励会を年齢ギリギリでクリアした苦労人です。

都成四段は不利になっても最後まで諦めない驚異の粘り腰が強みの一つです。

トントン拍子にプロになり、切れ味鋭い終盤力が評判の藤井四段とは色んな意味で対照的なお方ですね。

都成四段は3日前の公式戦でも藤井四段に敗れているのでまさに雪辱戦といえました。

序盤から藤井四段が局面を有利に進め、終盤まで危なげく進み25連勝確定か!?と思ったところにドラマがありました。

都成四段の飛車を追い詰める気迫の1手に藤井四段が若干、緩い手を指し、形勢は一時かなり縮まりました。

都成四段が震える手でバチッっと駒を指したシーンはまさに気迫の一手で、逆転のワンチャンスを生み出す契機となりました。

藤井四段は集中したときに見られる超・前傾姿勢となり、超絶な集中モードへと突入します。

そして、都成四段の反撃もここまで、、、

藤井四段がノータイムの気迫の銀取りで反撃の芽を摘み、最後は冷酷なまでに都成四段の玉をジワジワと追い詰め、寄せきって勝利しました。

藤井四段の強さはスキがないといわれていますが、気迫次第で勝敗はどう転ぶか分からないという、プロ棋士同士の対局の面白さが垣間見えた対局でした。

この後、藤井四段が予定されている公式戦はTHE苦労人やアマチュアの強豪が相手ですが、素人目にみても連勝記録を26、27に伸ばす可能性は高いと思います。

問題はそこから先、僕は28連勝をかけた対局の相手方が連勝記録を止める本命と見ています。

そのお話はまた今度ということで・・・

なにはともあれ本日の対局、お疲れさまでした。

 

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