架空請求に騙されないでください。
私の携帯にまたまた「支払督促状」のメールが届きました。
本文を要約すると、私が過去に登録したとされているサイトの退会申請がされておらず、放置されたことに対する延滞金が発生し、その回収ために弁護士が代理人として動いており、債権確認の前提のために債権回収法人が運営元から委任を受けてメールを送ってきたらしいです。
要約しても意味不明です。法的にみてもお話になりません。
ですがこのような極めてうさんくさいメールであっても「弁護士」や「支払督促」という単語が入っていれば一般の方にとって相当なプレッシャーになるようです。
また、真面目な人ほど「内容が意味不明⇒うさんくさいから無視しよう。」、ではなく、「内容が意味不明⇒すぐに連絡をしなくては。」という発想になってしまう傾向がみられます。
困り果てて蒼白になりながら相談に来られる方を見るたびに、こうした人の善意につけ込む連中がどうにも腹が立って仕方ありません。
送り主が目の前にいたら「金が欲しかったら汗水流して働け!」と怒鳴りつけたいところです。
当初はさっさとメールを削除しよう・・・
と、思っていたのですが、今回は架空請求の手口をより知るため、試しに返済専用アドレスをポチッと押してみました。
開いたページには私宛の「支払督促発布通知書(第1779号事件)」なる書面がアップされており、相手方弁護士の職印と簡易裁判所の印鑑が押してありました。
事件番号を附されているところをみると私の案件は既に裁判所に係属しているようです。
しかしながら、私の名前も住所も記載されておらず、相手方弁護士の名前も事務所名も不明、職印の文字も正確に判別できず、どこの簡易裁判所かも記載されておりません。
裁判期日は債権者(業者)の指定する日となっており、一体、私にどうしろ!?というのでしょうか。
また、私の延滞金の金額は21万円となっており、最近は架空請求が増えているが、本請求は法律上、正式なオプトインの確認ができており正当な請求なんだそうです。
しかも、今、退会届及び手数料を支払えば21万円の延滞金をいきなり全額免除してくれるオマケ付きです。
この不景気に、ここまで太っ腹な債権者も珍しいです。
こうした真っ当な請求に一見みえる体裁を整えて、一般人を騙そうとするのが悪徳業者の手口であることが再確認できました。
☆まったく身に覚えのない請求をされた方の対応策としては警察や弁護士、消費者センターなどに相談する、というのが鉄則です。
こうした専門機関に相談に行きづらい場合であっても、業者に連絡をするのではなく、家族でもよいので誰かに相談するようにしてください。