弁護士への信頼を取り戻せ。
2015-07-26
つい先日、悲しいニュースが配信されました。
<成年後見>着服事件相次ぐ 弁護士にも監督人
認知症や障害などで判断能力が十分ではない人の成年後見人に選ばれた弁護士が財産を着服する事件が相次ぎ、東京家裁は弁護士の不正をチェックするために別の弁護士を「後見監督人」に選任する運用を新たに始めた。
(2015年07月23日毎日新聞・配信記事より)
最近、弁護士の不祥事に関するニュースを見るたびに同業者としてものすごく嫌な気持ちになります。
また新米弁護士ではなく弁護士会の元会長だの元理事長という要職にあった大ベテランの先生が事件を起こしたケースもあり、さらにショックを受けています。
背景事情として弁護士の急増に伴う事務所経営の悪化、あるいは弁護士の質の低下を指摘するコメントもチラホラと見かけますが、顧客のお金に手をつける時点で弁護士としての「質」を論じる以前の話ですよね。
私みたいな若造が大きな責任の伴う仕事をさせて頂けるのは諸先輩方が築き上げてきた「弁護士」に対する信頼があってのものだと思います。
ですがこうした信頼も今みたいな不祥事が続けばあっという間になくなってしまうのではないか、という危機感を持っています。
ちなみに上記記事によると、
最高裁によると、弁護士や司法書士ら専門職による着服などの不正は、調査を始めた10年6月から14年末までに全国で少なくとも62件、約11億2000万円に上る。
のだそうです。
我がことのように情けなくなります。
弁護士界全体への信頼を少しでも取り戻せるよう、私も肝に銘じて日々の業務を行っていきたいと思います。
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