将棋盤を求めて200km!!
つい先日、仕事で京都に行く機会がありました。
最近、県外の案件を土日に入れて、仕事が終わると同時に現地で束の間のオフを楽しむという熟練の技を覚えたんです。
今回は午後3時頃には仕事を終えて、向かった先は伏見桃山にあります「大石天狗堂」さんでした。
ここは寛政12年(1800年)創業の「かるた」の老舗です。
かるただけでなく、囲碁、将棋商品も取り揃えており、前々から行きたいと思っていたお店でした。
趣味としてここ1、2年の間に始めた将棋は、飽きることもなく毎日、コツコツと練習に励んでいます。
COM相手にかれこれ1000敗以上はしていますが、一向に飽きる気配がありません。
これはもう一生の趣味になると思い、思い切って良い将棋盤と駒を買うことにしました。
ちなみに僕が今、使っているのは、古い折り畳み式の将棋盤と1000円位で購入した駒です。
夜、晩酌をしながら指すので、お酒をこぼしたり、つまみのポテチの油がついたりして、良い感じで??使い込まれた感じが出ていますが、何かが違うと思っていました。
趣味というやつは、内容にかかわらず、だんだんと良いもの(サービス)が欲しくなるものですよね。
色々と調べた結果、日本製の本榧(カヤ)の将棋盤と黄楊(ツゲ)の将棋駒は別格だということが分かりました。
お値段もそれなりに張りますけど、欲しいという気持ちは抑えきれず、現物をみてから買おうとずっと心に決めていました。
そして運命の日を迎えました。
地下鉄にゆられて桃山御陵前駅に到着し、歩くこと10分、ついにお店の前に到着しました。
なかなかの敷居の高さだと思いませんか??。
意を決して中に入り、店員さんに「良い」将棋盤と駒を買いにきたことを伝えました。
店員さんは「分かりました。」と笑顔で奥に行き、引っ張り出してきたのは折り畳み式の盤でした・・・
「盤の中に駒も収納できるんですよ。」と言って、盤をカパッっと開けたら将棋駒が入っていたのですが・・・
「N~O」(; ・`д・´)ちが~う!!
僕は、本格的な将棋盤と駒が欲しくて来たこと、初めて本格的な盤と駒を購入することを伝えたところ、将棋商品の素材や由来など丁寧に説明して下さり、掘り出し物の商品を紹介してくれました。
まだネットショップにも掲載されていない日本製本榧の将棋盤(2寸5分程度、ハギ盤の征目・特上)のまさに掘り出し物でした。
値段も張るんだろうなあと覚悟していましたが、福井から来た熱意を買ってくださり、電話で責任者の方とあれこれやりとりをして下さって、最終的にすごく良心的なお値段で購入することができました。
将棋駒も字体や彫士によって値段にすごく幅があるのも分かりました。
僕がすごく格好良いなあと思った字体の彫駒をこれまたお値引きして頂き、購入することができました。
もうすごく嬉しくて、毎日、磨いて使っています。
なんだかよい駒と盤を使うと自分の棋力が3段くらいアップする感覚を覚えていたのですが、何故かCOMもいつも以上に強くなっており、一向に勝てる気配がありません。
これはつまり僕の実力は道具に左右されるものではないということなんでしょうけど、そんなことはどうだっていいんです。
全てが初めて尽くしの経験はとても貴重で楽しいものでした。
早く将棋仲間を集めて、チームを作って来年には団体戦に出たいものです(*^^*)