今泉4段の素敵な「志」。
昨年から趣味の一環で始めた将棋ですが凝り性な性格もあって今日までコツコツと勉強を続けてきました。
そのかいあってか当初は将棋ソフトのレベル1(レベルは全部で1から30まであります。)に勝ったり、負けたりしていたのが今ではレベル2の平手(「ヒノキの棒」に「おなべの蓋」レベルですね)を相手に良い勝負を繰り広げられるようになりました。
我ながら自分の成長速度に驚きを禁じえません。
そんな私ですが最近、プロの将棋棋士の方からサインを頂いてしまいました。
そうなんです、41歳を過ぎてからプロ編入試験に合格したとして注目を浴びました今泉健司4段です。
今回購入した本は今泉先生が得意とする「中飛車」戦法の解説本で、「勝てる」という表紙の力強いキャッチフレーズに惹かれ購入しました。
ちなみに今泉先生は奨励会(※)の3段リーグで好成績を収めながら惜しくもプロ入りできず年齢制限で退会し、その後も3段リーグの編入試験に合格するものの結局プロ入りできず涙を飲みました。
※奨励会について
三段から6級までで構成されており、二段までは東西にわかれて行い、規定の成績を上げると昇級・昇段となります。三段になると東西をあわせてのリーグ゙戦を半年単位で行い、上位二名が四段に昇段し、正式にプロ棋士となります。
(将棋連盟HPより)
奨励会の6級というもっとも低い「級」レベルで、すでにアマチュア6段レベルはあるといいますから、奨励会3段というとほぼプロと遜色ありません。
3段リーグで毎回上位2名しかプロになれない以上、実力もさることながら体力、メンタル、運、流れも大事になってきます。
はっきりいって司法試験の難易度どころの騒ぎではありません。
シンプルに勝ち負けという結果がすべての世界です。本当に厳しい世界だと思います。
今泉先生はプロ入りの目標を捨てることなく、アマチュアの大会で好成績を収め、なんとプロ入り編入試験(※)に合格しプロ入りしてしまうのです!!
※プロ編入試験
・受験料50万円(税別)
・受験資格
現在のプロ公式戦において、最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士の希望者
四段以上の正会員の推薦のある者
・試験内容・棋士との5番勝負(試験官は新四段5名を棋士番号順に選出)
・持時間3時間
・5対局中3勝で合格、フリ―クラスへの編入資格を得る
(将棋連盟HPより)
なお、プロ編入試験時の師匠はTVの株主優待特集で一躍ときの人となっている「桐谷広人7段」です。
今泉先生はプロ入りするまでの間、就いていた介護の仕事を通じて自分に足りなかった部分を見つめなおすことができた、とインタビューで話していました。
今泉先生の快挙はまさに「志」を高く持ち続けた結果ではないでしょうか??
私は将棋のことは素人同然ですが、せめて自分が取り組んでいる分野では志を高くもって頑張りたいと思います。