レンタル商品が見当たらない場合。

2015-03-20

レンタルしたコミックやDVDが見当たらない!と焦った経験がある方は意外に多いのではないでしょうか?

私もつい昨日、そんなヒヤッとした思いをしました。

なくした。

私なんかは商売柄、レンタル商品を紛失したら幾らかかるのかな?コミックス1冊借りたとして、うっかり10年間返し忘れた場合でもきっちりお金を取られるのかな?とか色々と考えてしまいます。

だって延滞金が1日100円としても1年で36,500円、10年放置すればおよそ365,000円ですからね。請求されたら全額支払わないといけないのか?、という疑問が当然に疑問がわきますよね?

こうした疑問に対しては法律の条文に当たるよりもまず先にレンタルサービスの利用規約(約束事)がどうなっているのか調べることが大切です。

私が弁償を覚悟してざっと調べた感じですと、延滞金の上限は「当該商品のレンタル用商品としての再調達費用相当額」になるみたいです。

DVDやコミックのレンタル商品というのは市販されている商品をお店が買ってきてお客さんに貸すというものではなく、レンタル業を営むために管理権者の許可を得なければならないそうです。

そのため、再調達費用は結構高いです。他のレンタル店も含めて利用規約を読んでみるとレンタル商品の紛失に備えて違約金(再調達費用)の金額もきっちりと設定されていますね。

DVDはおおむね5000円前後、コミックは1冊につき800円前後といったところでしょうか。

それでは利用規約がないお店から借りた場合はどのように考えればよいでしょうか?

私がもしレンタル商品を紛失した借主さんから相談を受けた場合、基本的には損害の填補として再調達費用相当額を支払う方向で話をまとめせんか?と提案してみますね。

また、あり得ない話ですけれど、レンタル商品を10年間延滞したあげく紛失した借主さんから相談を受けた場合、叱り飛ばしはしますけれど全額払いなさい!というのはちょっと酷な気がします。

借主にとってあまりにも不利益ですし、消滅時効の問題とも関わってきそうですから減額交渉から入りますかね。非はこちらにあるわけですから法律論でギリギリ攻めるのではなく、お店にも納得してもらえる金額を提示したいところです。そうすると再調達価額が一つの目安になるのでしょうね。。。

とにもかくにもレンタル商品を紛失した場合はバツが悪くても早くお店に謝りにいくのが得策です。

ちなみに私がなくしたと思っていたコミックスはちゃんと見つかりました♪

 

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