この春注目の弁護士ドラマについて
最近、テレビ朝日系連続ドラマ「グッドパートナー無敵の弁護士」とTBS系ドラマ「99・9-刑事専門弁護士」の両方をみる機会がありました。
コメディ色が強かった「リーガル・ハイ」とは異なり、両ドラマとも正統派なリアル路線モノだといえるでしょう。
両ドラマとも初回視聴率は良かったようで、出演俳優も豪華ですし、弁護士が世間から良い意味で注目してもらえるのはうれしい限りです。
さて、両番組とも視聴された方ならお分かりになられたかもしれませんが、弁護士あるいは法律事務所のカラーがかなり違っていましたよね?
前者は企業法務がメインとなっており、劇中、1億だの7000万円だのと派手に金銭が飛び交います。「売り上げ」「お金」あるいは「ビジネス」といったものにスポットが当たっています。
後者は刑事弁護がメインとなっており、被告人を無罪にするための弁護活動が見どころとなっています。こちらは「有罪率99.9%」「真実」「捜査権力」といったものに注目したいですね。
企業法務と刑事弁護のどちらも弁護士が活躍しているジャンルであって優劣はありません(もちろん弁護士によって好き、大嫌いはあるでしょうね・・・)。
まず、私の率直な感想ですが、両ドラマとも主役あるいは準主役の若手弁護士がまぁとにかく舐めてます。
これは良くない傾向です。僕はTVを見ながらずっと心のなかで「黙れこわっぱ!」と連呼していました。
先輩あるいは上司にため口きくわ、クライアントの打ち合わせ中に口は挟むわ、小馬鹿にするわ、あげくに「マジっすか!」とか突っ込んでみたりと、ちょっと痛いこじらせ気味の若者たちでした。
僕の読みですが、近々解雇されてしまい、今後の展開次第ではTVに映らない可能性もあると思いますので、もっと精進してください。
で、どちらが面白いかというと、私はこれまで数千、万人規模の大企業の法律問題なんて扱ったことがないので、どちらかというと「グッドパートナー」のほうが面白く見れました。
第一話は著作権を故意に侵害してしまい、大手企業から1億円の損害賠償請求をされている会社を主人公の弁護士がどう救うのか??、ということで結末が大変気になり、興味深くみさせてもらいました。
著作権侵害がある以上、普通に考えたら1円も支払わずに勝つことはきわめて困難ですが、主人公は「1円も支払わずに勝つ!」と啖呵を切ります。
劇中、数千万円規模の理由の乏しい反訴をうちまくり、「狙いがまだ分からないのか?」と問いかけるシーンでは本気で考え込みましたがさっぱりわかりませんでした。
終盤、そんな狙いが!?ということで楽しめましたし、竹野内豊さんが格好良すぎです。
やっぱり都会の弁護士は華やかでカッコいいですね。春江の弁護士とは大違いです(´・ω・`)ふぅ