「営業電話」について思う事。

2015-06-24

うちは小さい事務所なので私もチョコチョコと電話に出ています。

電話に出たのが私だと分かると営業マンさんが「ご本人様ですか!」と分かり易く喜んでくれます。たいていのところが門前払いなのでしょうね(゜-゜)

営業マンさんは一生懸命話してくれるのですが、やはり日中に長々と電話をしているわけにはいきません。

心の中で手を合わせながら「うちは結構です。」と言って電話を切っています。

営業マンさんの苦労も分かるので、なるべくカドが立たないように断るようにはしています。

ただ中には明らかに喧嘩を売るために電話をかけてきたとしか思えない営業マンもいます。

脈がないと分かるや口調が明らかに乱暴になり「あ、そうっすか。ガチャン」と切る方。

トイレのスリッパで頭を思い切り叩いてやりたい、そう思いながらスリッパを持つ手がプルプルと震えます。

一方的に会員登録用紙をFAXで送りつけて来て、お得な商品カタログを送ってやるから早く返信しなさい、と命令口調で迫る方。

送り付け商法の士業向けVerじゃないですかね!?

他方、まだ何も言っていないのに途中で説明を打ち切り「やっぱり無理ですよね。」と気持ちが突然、折れてしまわれる方。

⇒こうした場合、私は「諦めるなよ!」「君が選んだ仕事だろう!」と心の中で叫んでいます。もしかすると最後まで話を聞いてもらうための新手の営業方法なのかもしれませんが真相は不明です。

それと、きちんと集計をとっているわけではありませんが営業電話のなかでも特に多いのは、

①SEO対策の業者。

②「○○法律相談センター」のように公的機関を装う名称の団体を運営している業者。

ですね。

いずれもだいたい「東京03」か「大阪06」から始まる番号からかかってきます。

なかでも私がイライラするのが②の怪しげな法律相談センターを運営している業者です。

だいたいが「当センターには弁護士を紹介して欲しいという一般の方からの問い合わせが多数ある。」「数が多くてさばききれない。」「是非、先生を紹介したい・・・」といった形で勧誘してきます。

そして決まり文句が「福井ではあと○名の枠しかありません。」なんですよね。

昨今の厳しい弁護士業界をきちんとリサーチしているのか「受任率アップ」「受任件数アップ」など耳心地の良いことを話してきます。

そんなに困っている一般人がいるのなら地元の弁護士会や法テラスを紹介してあげなさいよ、と思いますね。

というか胡散臭い業者のせいで一般人の方の司法アクセスが悪くなっているのではないのか、とすら思います。

こうした電話は、非弁提携(弁護士が無資格者から紹介料を受けとって事件を受任したり、弁護士名を使わせてやることです。)に巻き込まれるおそれがあるのでさっさと電話を切ってしまいます。

むしろ「お仕事なんでも引き受けます。」のノボリ旗を持って、うちの事務所の駐車場で芋畑を耕していたほうがよっぽど集客効果が見込めますね。

それと最近、あったのが「弁○士ドットコム」からの営業電話です。

ここの営業マンさんはよほど自社サービスに自信があるのか「先生も当然、ご存知でしょうが当弁○士ドットコムでは・・・」と営業トークを始めようとしたのです。

この一言で「大手サイトから電話をかけてあげたよ。感謝してね。」という意識を感じ取った私は「え?すみません。弁○士ドットコムって何ですか?」「一度も聞いたことがないのですが。」と言ってやりました。

相手は「あ、え、そ、そうでしたか。失礼しました。」と動揺していましたね。・・・やっぱり、大人気なかったですかね?

今後、当事務所に②の類の電話がかかってきた場合、事務局にもしつこいようなら「うちの事務所には実は弁護士が一人もいないんです。・・・(冗談です・小声)」と返事をするよう言っておきましたので二度とかかってくることはないでしょう。

 

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