思わず突っ込む「取り調べ」(「黙秘権」編)

2016-04-10

昨日、家でくつろぎながら「土曜ワイド劇場『検事・朝日奈耀子17医師&検事~2つの顔を持つ女!』」を見ていました。

そのあらすじはというと、、、

真夜中のビルの屋上に、激しく言い争う声がこだまする。

悲鳴をあげ転落死したのは、将来を嘱望された外科医、片岡高史。

耀子は、目撃者の証言から、片岡の恋人で同じ病院に勤める外科医の長澤結衣を取り調べる。結衣は耀子の追求に対し、結婚延期について話し合うため、ビルの屋上に行ったことまでは認めたが、片岡殺害については黙秘を貫いた。

しかし、事件現場に落ちていた“NAGASAWA”のネーム入り万年筆を見ると目の色が変わる。

その動揺を耀子は見逃さなかったーー(番組HPより)

まあ事件自体は火サスと土ワイによくありがちな、動機は怨恨、被害者は悪人、犯人は一見犯人らしくない人、と3拍子揃ったものでした。

犯人へのミスリードがこれでもかと続き、殺害シーンもおいおい無理があるだろう、というものばかりでしたが、2時間ドラマという点を考慮すれば十分に楽しめました。

ただ、引っかかったのは、事件現場にいた第一容疑者である恋人の女医の取り調べシーンでした。

まず、朝日奈検事は取り調べの冒頭で被疑者に「黙秘権」の告知をしました。

皆さんも「黙秘権」という言葉くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

憲法38条1項「何人も、自己に不利益な供述を強要されない。」という条文に基づく権利で、かみ砕いていうと「言うも言わぬも本人の自由。」「不利になりたくないと本人が決めて黙っているのだから(自己決定!)、他人はガタガタ文句言うな。」というものです。

で、朝日奈検事は「あなたには黙秘権があります。」「そのうえでお尋ねします。」「あなたは○○さんを○○して殺しましたか?」と続けます。

実に丁寧な取り調べです。

で、問題はここからです。

「・・・」と沈黙する被疑者。

どっからどうみても被疑者は黙秘しています。

なるほどこの被疑者は捜査段階では黙秘を貫くのか、と思いながら視ていると、立ち合いをしていた内藤剛演じる検察事務官が一言。

「答えなさい!」( ー`дー´)キリッ

 

(゚Д゚;)びくっと動揺する被疑者。

 

・・・ポカーン(“゚д゚)←私 [TV] 黙秘権あるんとちゃうん!?

と、私は思わず突っ込んでいました。

 

この事務官さんは全国ネットで検事さんの取り調べに口を挟むどころか、被疑者が黙っているのを責め立てています。

実にいい度胸をしています。

というか、あらすじにあった動揺ってもしかしてそこなの!?とか思ってしまいました。

内藤剛さんの演技は迫力あるし、好きな役者さんですが、ほかにも見せ場はあったでしょうに。

リーガルハイや逆転裁判のようにコメディ色の強い作品であれば笑ってみていますが、リアル路線のドラマだと意識していなくても法的な部分が気になってしまうようです。

フィクションなんだから黙ってやり過ごせば良いのですが、、、実に困った職業病です。

 

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