妖怪人間は人間になれたのか?

2015-08-22

それは、いつ生まれたのか誰も知らない。

彼らはもちろん人間ではない。また、動物でもない。

だが、その醜い身体の中には正義の血が隠されているのだ。

その生き物…。

それは、人間になれなかった《妖怪人間》である。(OPナレーションより)

昔、TVで放送されていたアニメ「妖怪人間ベム」(昭和43年)ですが、先日、フルOPを耳にする機会がありました。

こうなると当時の思い出が(再放送ですが)よみがえってきます。

妖怪人間

昔の作品は今、見返してみると時代にそぐわず違和感を覚えることがありますが、「妖怪人間ベム」の物語の全体にただようホラー感は今の時代にも十分に通用すると思っています。

妖怪人間は毎回のように妖怪や化け物、呪いから人間を助けていきますが、人間は彼らに感謝するどころか「化け物」と呼び、忌み嫌います。

さらには敵となる妖怪や化け物、果ては呪いの類まで彼らを「この化け物め~。」と呼ぶのです(ベムらも「お前に言われたくね~よ。」と絶対、思っているはずです。)

肝心の最終回ですが、彼らはようやく人間に戻る方法を発見しました。

それは彼らの魂を分離し、人間の死体(それも新鮮な)に自身の魂を乗り移らせることで、人間へと生まれ変わるという方法です。

ベロの魂の器にふさわしい人間の子どもを見つけ、子どもを死体にしようか一瞬迷う妖怪人間たち。

しかし、最後はこれからも妖怪人間として人間のために戦うことを決めるのです。

ところが物語はここで終わらず、敵を倒した直後に妖怪の撲滅を狙った警察の焼き討ちにあいます。

妖怪人間の生死は不明の状態で物語は後味悪く終わりました。

「正義のために戦って、いつかは生まれかわるんだ。」(OPの3番より)

そう信じて彼らは今も正義のために戦う旅を続けているのでしょう。

正義とはなにか?人間のために戦うことが正義なのか?

色々と考えさせてくれる作品です。今を生きる子どもたちに是非、見て欲しい作品の一つです。

 

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