不貞(不倫)問題の解決までの流れ②~請求する側の話~

2015-06-13

あなたは配偶者の浮気を疑い、探偵会社(興信所)に浮気の調査を頼みました。

数週間が経過し、調査結果は真っ黒でした。

あなたは絶句し、頭がクラクラしてきました。

興信所の調査報告書は浮気の証拠の代表的なものです。

私もそれなりの数の調査報告書を見ておりますが、素人目にはどれも似たような体裁と内容(行動記録・時間・写真など)になっています。

ただ調査費用に幾らかかったのかを聞いてみると同じような調査内容でも結構な差があったりもします。

「この調査期間とこの結果で○○円は高いなあ。」とか内心で思うこともありますが、もちろん口には出しません。

興信所も事前に料金を明示しているところもあれば、追加でどんどん費用が発生して気が付けば損害賠償金よりもかかってしまう、という場合もあります。

調査費用は全額、浮気相手から回収すればよい、という発想は甚だ甘いですし不確定な要素が多すぎるので、興信所を利用するかどうかは費用の面からもよく検討してください。

さて興信所の報告書を読むと配偶者とその浮気相手がラブホテルに入っていくシーンがバッチリ撮影されていたとします。

普通の人であれば浮気を確信するでしょうし、不貞の有無については有利に戦いを進めることがでしょう。

ただ本来、密室で何が行われているのかは当事者を除けば神様にしか分からないはずです。密室といってもラブホテルや自宅、車内とさまざまですので、肉体関係があることをどれだけ窺わせる場所なのかが重要となります。

今回、検討するケースはラブホテルに入る写真ですが、「浮気相手と一緒に食事をした後、自宅まで送ろうとしたが相手の具合が悪くなった。」「休憩をとるためにホテルに二人で入った。」「性行為はしていない。」といった類の反論が出てくるケースがあります。

一緒にいる相手の具合が悪くなれば心配になりますし、「休憩」という派手なネオンが目についたので介抱場所を確保するための咄嗟の判断であった、だから二人でホテルに入ることは自然なことなんだ、と言いたいのでしょう。

ですがなかなかに苦しい主張ですし、これを素直に信じる方は少数派でしょう。

似たようなケースの裁判例でも裁判所は上記反論を「総じてそれ自体不自然である」とバッサリ切り捨てています。

弁護士がついているのにそのような不自然な主張をするのは何故なのか?と疑問に思われる方もいるかもしれません。

これは真実そうであるケースもあれば、弁護士は所詮代理人ですのでクライアントの言い分を無視できなかったり、減額を目的とするなどいろんな事情が考えられます。

なので請求する側は相手方の不自然な反論にカッとならないでうまく受け流してください。

最後のまとめになりますが刑事事件で「自白は証拠の王様」といわれていますが、私に言わせると不貞行為の事件では自白なんかより「密会現場の写真ないし映像こそ証拠の王様。但し、結構なお金がかかる。」ですね。

次回に続く。

 

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